土右衛門つちえもん)” の例文
轟四郎ごうしろうが納まらないし、毒五郎をのけて戸団次に戸惑いをさせるわけにもいかねえ、そうなるとまた、土右衛門つちえもん貉之助むじなのすけの方のひいきが承知しない。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
……と云うのはここにいる人数こそ、六十人にも不足だが、なお後から続々と、大勢の者が上洛のぼるのだ、のみならず土右衛門つちえもん槌之介つちのすけも、衆をひきいて上洛るのだ。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)