因業面いんごうづら)” の例文
稲富喜太夫は、真向額まっこうびたいを六月の太陽に焼かれて汗みずくになり、井上外記の因業面いんごうづらを眼の隅からながめては、ひとりで腹をたてていた。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)