喧囂さけび)” の例文
ものの五町とも距たらぬのだが、齷齪あくせくと糧を争ふ十万の市民の、我を忘れた血声の喧囂さけびさへ、浪の響に消されてか、敢て此処までは伝はツて来ぬ。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)