吉坊主きちぼうず)” の例文
「この中へひとつ詰めておもらい申したいんだ。なあに、近所に医者もあるにはありますがね、素姓すじょうの知れた医者の方が安心だから、それで吉坊主きちぼうずにことわって、わざわざ先生のところまで貰いに来ました」
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)