可惜いと)” の例文
けれども頑固な父は女給であると云う事だけで私達の結婚をどうしても許さなかった。父にして見れば早く妻に別れて、男手一つで育て上げた一人息子は掌中の珠より可惜いとしかった。
愛の為めに (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)