古革包ふるかばん)” の例文
六篇もいつとはなく紙屑かみくずにしてしまったが、その中で、自叙伝めいた一篇だけは、さすがに捨てがたい心持がしたと見えて、今もって大切に押入の中の古革包ふるかばんにしまってある。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)