“厭離庵”の読み方と例文
読み方割合
えんりあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十一月四日 宝筺院ほうきょういんを出て厭離庵えんりあん祇王寺ぎおうじ等嵯峨めぐり。関西ホトトギス同人句会。対嵐房にて。この日蘆屋年尾居泊。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
などと云いながら、野の宮の方へ歩いたが、午後になってから風が出て急にうすら寒くなり、厭離庵えんりあんの庵室を訪れた時分には、あの入口のところにある桜が姉妹たちの袂におびただしく散った。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)