南々西なんなんせい)” の例文
しかし正成は、なお、ゆとりあるものとして、南々西なんなんせい一帯の海から山へ眼をすましていた。刻々、風は凄気せいきはらみ出す。午前十時をやや過ぎる。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)