“千早川”の読み方と例文
読み方割合
ちはやがわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多聞丸たもんまるの声である。——下の千早川ちはやがわで水遊びでもしているのだろう、父の姿を見つけ、木立で埋まっている断層の下から遥かに呼んでいる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金剛山を真正面にのぞみ、千早川ちはやがわ崖下がけしたにめぐらしている丘陵のここ一角は、庭といっては当らないほどな山間の自然を、ひっそりと、抱きかかえていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)