十年じゅうねん)” の例文
清洲のおしろで十年じゅうねん春秋はるあきをすごしまするあいだ、あけくれおくがたのおそばをはなれず、月ゆき花のおりにふれて風流のお相手をつとめまして、ひとかたならぬ御恩をこうむりましたのも
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)