前陸奥守さきのむつのかみ)” の例文
時の将軍源義家朝臣は南殿に宿直とのいしており、御悩みの刻限にいたるや弓弦を三度響きわたらせると、高声で、「前陸奥守さきのむつのかみ源義家」と名乗ると、弓勢に劣らぬ裂帛れっぱくの気勢は聞く者の身が総毛立ち