前口まえぐち)” の例文
舳のむこうづらに垂れさがっている錨綱いかりづなをつたってスルスルとのぼって行き、身軽に前口まえぐちへ飛びこんだが、それっきりいつまでたっても出て来ない。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)