初島田はつしまだ)” の例文
おとなの世界をのぞいて見たばかりのようなお民は、いくらかはじらいを含みながら、十七の初島田はつしまだの祝いのおりに妻籠の知人から贈られたという櫛箱くしばこなぞをそこへ取り出して来ておまんに見せた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)