典薬之助てんやくのすけ)” の例文
「殿はもう御帰りにはなりますまい。あなた様も殿の事は、お忘れになつては如何いかがでございませう。就てはこの頃或典薬之助てんやくのすけが、あなた様にお会はせ申せと、責め立てて居るのでございますが、……」
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)