兵燹乱麻へいせんらんま)” の例文
洛陽の離散から長安の大乱と果てなき兵燹乱麻へいせんらんまのなかに、ただおたがいの攻伐にばかり日を暮し合っていた際に——ひとりそこへ着眼した若き荀文若じゅんぶんじゃく——荀彧じゅんいくの達見はさすがのものであった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)