兵主ヒヤウズ)” の例文
穴師兵主ヒヤウズ神は、あちこちに分布したが、皆水に交渉が深い。山人の携へて来るものが、山づとと呼ばれて、市日に里人と交易せられた。
ひようすべと言ふ名も、穴師兵主ヒヤウズ神に関係するらしく、播州に因達イタテ兵主神のあるのは、風土記にある、穴師神人の移動布教によるものらしい。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
即、穴師兵主ヒヤウズカミなる水神に関する物語として、抱き守りの巫女と、幼君を主としたものに飜訳せられ、一つの「ひな神」信仰の形を採る事になつた。
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)