公家クゲ)” の例文
この様に宮廷や公家クゲの附属であつたものが、武官の所属として、其主人が随勢を得るに従つて、位置を高めて来たわけだ。
生物シヤウモノの実朝は、其あらさを棄てる為に、可なり苦労して居た人かも知れません。成駒屋氏の扮した此若公家クゲは、同じ頃で言へば、後京極摂政などを思はせる姿でした。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
伝へる如く、郷士の家に生れ、公家クゲ諸太夫シヨダイブ心得のやうなことをしてゐたといふ前歴があつたとすれば、定めて大石以下の行動にうなづく所が多かつたらう。単にそれだけではない。
由良助の成立 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)