“光雲（てるも）” の例文
光雲（てるも）神社の神事能の初番に出るというので、祖父母、筆者と共に翁も非常な意気込であったらしいが、それだけに稽古も烈しかった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) ／ 夢野久作、杉山萠円(著)
光雲（てるも）神社の祭能の時は拝領の藤巴の紋の付いた、鉄色の紋付に、これも拝領物らしい、茶筋の派手な袴を穿いている事もあった。その時の襟は茶か水色であったように思う。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) ／ 夢野久作、杉山萠円(著)
翁は市内櫛田（くしだ）神社（素戔男尊（すさのおのみこと）、奇稲田姫（くしなだひめ）を祭る）、光雲（てるも）神社（藩祖両公を祀る）、その他の神事能を、衷心から吾事として主宰し、囃子方、狂言方、その他の稽古に到るまで一切を指導準備し
梅津只円翁伝 (新字新仮名) ／ 夢野久作、杉山萠円(著)