すると、また一人、雲箋うんせんに詩を記して立った者がある。東武亭侯侍中尚書じちゅうしょうしょ鍾繇しょうよう、字は元常げんじょうであった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)