仮父おやぶん)” の例文
うまいもあったものだ、どうでしょう、俺のこの着物へ五両つけて仮父おやぶんに差しあげますから、首の附いたその衣を俺に譲ってもらいたいものだが
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
仮父おやぶん、飛んだ見損ないをいたしました、御勘弁を願います、これこの通りでござります」
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こんな度胸のいい仮父衆おやぶんしゅうを、ただの乞食坊主と間違えて、穴があったら入りたいくらいでござります、それにしても仮父おやぶん、人を殺して、衣の袖へその首を付けておどしの道具にするたあ
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「しかたがねえや、そこが仮父おやぶんの役得だ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)