今坂餅いまさかもち)” の例文
そこで道庵先生が、ちょっと人混みの中へ姿を隠したかと思うと、今坂餅いまさかもちを三蒸籠せいろうばかり出店商人に持たせて、いけしゃあしゃあとして再び楽屋口へ乗込んで来ました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
串へさして今坂餅いまさかもちがプーツと膨れ出して居たところであつた、叔父の膝元には風呂敷がひろげられて中には煎餅、柿、饅頭などが亂れてある、さうして叔父もうしろのちやんも
利根川の一夜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)