五間ごけん)” の例文
手さぐりで五間ごけん程も進むと、左側の闇に、何か白いものが感じられた。やっぱり網膜のいたずらかと疑ったが、どうもそうではないらしい。何かが蹲まっているのだ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
どの家も、歩道から五間ごけんばかりさがって建っていて、この間の前庭は、一様な芝生になっている。それで町全体が公園で、その中に行儀よく並んで住宅が建っているという感じである。
ウィネッカの秋 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)