乱麻殺伐らんまさつばつ)” の例文
乱麻殺伐らんまさつばつな時風に、人間を斬る具とのみされていた剣を、同時に、仏光ともなし、愛のつるぎともして、人生の修羅なるものを、人間苦の一つの好争性を、しみじみ哲学してみた人である。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)