成吉思汗ジンギスカン それから、僕が忘れようとしても忘れることのできないのは、父の也速該巴阿禿児エスガイパアトル泰赤宇徒タイチュウト人に攻められた時、あの危急存亡の場合に僕を助けてくれたのは、君だった。
成吉思汗ジンギスカン (ひとり言のように)あれから何年になるかなあ。君あ記憶おぼえているかしら。まだ、僕のおやじ、也速該巴阿禿児エスガイパアトルが生きているころ、僕の家と君の家は、森ひとつ隔てていたねえ。