中山帽ちゅうやま)” の例文
車上の客は五十あまり、色赤黒く、ほおひげ少しは白きもまじり、黒紬くろつむぎの羽織に新しからぬ同じ色の中山帽ちゅうやまをいただき蹴込けこみに中形のかばんを載せたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)