両三日りょうさんち)” の例文
「この両三日りょうさんちは、ただじっとしておりましても汗が出るくらいで、大変御暑うございます。——でも御変りもございませんで」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は大きな鉄砲丸てっぽうだまを飲みくだしたごとく、腹の中にいかんともすべからざるかたまりをいだいて、この両三日りょうさんち処置に窮している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先月大磯へ行ったものに両三日りょうさんち前東京で逢うなどは神秘的でいい。いわゆる霊の交換だね。相思の情の切な時にはよくそう云う現象が起るものだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)