日本人だの外国人だのと狭い量見で考えずに、世界を一つの国と見て考えるべしと言うのであった。すなわち彼の世界聯邦論せかいれんぽうろん根柢こんていである。
咢堂小論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
尾崎咢堂おざきがくどうは政治の神様だというのであるが、終戦後、世界聯邦論せかいれんぽうろんということを唱えはじめた。彼によると、原始的な人間は部落と部落で対立していた。
堕落論〔続堕落論〕 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)