下半句しもはんく)” の例文
津田はお秀の口から出た下半句しもはんくを聞いた時、わざと眼を動かさなかった。よそを向いたまま、じっとそのあとを待っていた。しかし彼の聞こうとするそのあとはついに出て来なかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)