上国ジヤウコク)” の例文
旧字:上國
青やかな楚枝ズハエに、莟の梅が色めいて来ると、知多院内の万歳が、山の向うの上国ジヤウコクの檀那親方をき廻るついでに、かうした隠れ里へも、お初穂を稼ぎに寄つた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)