わたしの眼に、ふっと、一文字国俊いちもんじくにとしかたなが見えた。と同時に、横浜のうちの、土蔵くらの二階一ぱいの書籍の集積が思い出された。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)