“ドクイル”の漢字の書き方と例文
語句割合
徳一100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お前さんの嬶は今何処にいたっけなあ」中風症のためにぶるぶるふるえる手で酒の盃を取りつつ、徳一ドクイル老人は調子を附ける。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
穴蜘蛛のように土幕にばかり蟄伏ちっぷくしていた徳一ドクイル老人が、今夜はよくも這い出して来て今までがみがみ喚き散らした所だった。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
元三と先達の婦がくっついたという無実な噂が土城廊に拡がったのは、徳一ドクイルの老婆がこの光景を見届けてからのことである。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)