“グロッソブテリス”の漢字の書き方と例文
語句割合
網羊歯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに、網羊歯グロッソブテリスがあるというだけで? 地質時代の水陸の変遷や植物の移動などを考えに入れれば、こういう喰いちがいはむしろ自然でしょう。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
奇妙なようすをした古生銀杏ベイエラの細い枝や、白柏木ウルマニアの根茎が蛇のようにからみあって、不気味に水の上へ垂れさがり、白亜紀のブエンタタという木賊とくさ網羊歯グロッソブテリス
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
櫂の音を忍ばせながら、そろそろと舟を進め、根茎が纏繞てんじょう植物のように絡み合っている薄暗い岸に上陸し、たかむらを先頭にして縦隊をつくり、用心深く網羊歯グロッソブテリスの中を進んでいった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)