“アムゼル”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒鶫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒鶫アムゼルの高音が短笛ピッコロのように鋭い、あのアッフレタンドの旋律だけでもどう聞いても平原の調ではない——こうして夜はほのぼのと明けてゆく
湖に浮く朝靄と見分けがたい炊煙すいえんが青葉に包まれた村のあちこちにも棚曳く頃には、黒鶫アムゼルはいつか城跡の森へ飛び去って、木立の奥から遠くかすかに「エコー」のように、その旋律がくり返される。