“まろうどだいごんげん”の漢字の書き方と例文
語句割合
客人大権現100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寮の前の往来の片側に、長くつづいている客人大権現まろうどだいごんげんの土塀から枝をのばした樹々のしげみが、かげ涼しげにながめらるるのだった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ここは、向島むこうじまを行きつくした、客人大権現まろうどだいごんげんの森蔭、お蓮さまの寮です。こんなところに、司馬家の別荘があろうとは、源三郎、知らなかった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
たださえ暮れの早い初冬の日は雨風に追われるように西に傾いて、いつとはなしに湿った夜気が、この、木立ちの影深い客人大権現まろうどだいごんげんの境内に……。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この客人大権現まろうどだいごんげんの森を出はずれ、銀のうろこを浮かべたような、さむざむしい三方子川さんぼうしがわをすこし上流にさかのぼったところ、小高い丘のかげに、一軒の物置小屋がある。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)