“ぼたんいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
牡丹色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかだかづらの牡丹色ぼたんいろの花ざかりの別荘もあれば、テニスコートのまはりに、ミモザを植ゑてあるところもある。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
淡い牡丹色ぼたんいろのぼやけたような毛糸で、私はそれに、コバルトブルウの糸を足して、セエタにするつもりなのだ。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
時刻は朝六時、あたりは霧のために見とおしがきかず、城のある亀形山も見えないが、頭上にはひとところ、朝日をうつした雲が、明るい牡丹色ぼたんいろに染まっていた。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)