“ほんだししゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
本多子爵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度本多子爵ほんだししゃくがここまで語り続けた時、我々はいつか側へ来た守衛しゅえいの口から、閉館の時刻がすでに迫っていると云う事を伝えられた。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私はこの姿を一目見ると、すぐにそれが四五日前に、ある会合の席上で紹介された本多子爵ほんだししゃくだと云う事に気がついた。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
本多子爵ほんだししゃくはどこからか、大きな絹の手巾ハンケチを出して、つつましく鼻をかみながら、もう暮色を帯び出した陳列室の中を見廻して、静にまた話を続け始めた。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)