“ほくげん”の漢字の書き方と例文
語句割合
北原100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——魏の大将、郭淮かくわい、孫礼の二軍が、隴西ろうせいの軍馬を領して、北原ほくげんへ進出し、何事かすあらんとするものの如く動いています」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
汝の持つ千騎の兵を、ことごとく魏の勢に変装させ、直ちに、北原ほくげんを通って隴西ろうせいの道すじへ向え。今から行けば、北原へかかるのは、ちょうど夜中になろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いま孔明が、上流に多くのいかだを浮かべ、北原ほくげんを攻めそうな擬勢を作っているが、虚を見て、筏を切り流し、それに積んだ松柴と油をもって、わが数条の浮橋を焼き払うつもりに違いない」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)