“ほうら”の漢字の書き方と例文
語句割合
包羅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けだし忠信以下の箇条ももとより家内に行わるるといえども、あたかも親愛、恭敬、孝悌の空気の中に包羅ほうらせられてことに形を現わすを得ず。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
もって長幼の序を保ち、もって朋友の信を固うし、人生居家の細目より天下の大計にいたるまで、一切の秩序を包羅ほうらして洩らすものあるべからず。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
高尚至極なる学問の型の中に無理に凡俗を包羅ほうらして、新奇の形を鋳冶ちゅうやせんとして、かえってその凡俗を容るることはできずして、大切なる教育を孤立せしめ
慶応義塾学生諸氏に告ぐ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
内にありては人生の一身一家の世帯より、外に出ては人間の交際、工商の事業にいたるまで、事の大小遠近の別なく、一切万事、我が学問の領分中に包羅ほうらして
慶応義塾学生諸氏に告ぐ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)