“ひだひだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
襞々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肉体の疲労はまだ君のこころの襞々ひだひだに潜んでゐて、時たまああした言葉をささやくのではないのか。
母たち (新字旧仮名) / 神西清(著)
事件と人間との実に思ひがけない組合せをその襞々ひだひだに畳んでゐて、さすがのこの未来過多症も、最初のうちは満足を自覚するいとまもないほど、ひたすら送迎に忙殺されてゐた。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
父がヴェル・ヴェロネーズをその襞々ひだひだに塗り畳んで行つたあの波の秘密を。
恢復期 (新字旧仮名) / 神西清(著)