“ひしの”の漢字の書き方と例文
語句割合
菱野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楽しい菱野ひしのの薬師参を憶出しました。大酒呑の父親おやじが夕日のような紅い胸を憶出しました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
尾の石から菱野ひしのの湯までは十町ばかりで、毎日入湯に通うことも出来るという。菱野と聞いて、私は以前家へ子守に来ていた娘のことを思出した。あの田舎娘いなかむすめの村は菱野だから。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)