“ねんちゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
粘稠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暫らくすると鍋の中に、粘稠ねんちゅうな塊が出来かかった。患者は熱心にそれを見つめて、いつ自分の腕が虹になるであろうかと不思議がっているらしかった。
二重人格者 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
そうして、女子の涙が頬を伝う速度は、男子のそれよりも大きく、従って女子の涙は、男子の涙よりも粘稠ねんちゅう度が少いというような結論に到達したのであります。
新案探偵法 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
従って雨は依然として降らず、人間の血液ははなはだ濃厚粘稠ねんちゅうになり、喧嘩や殺人の数が激増した。犯罪を無くするには人間の血液をうすめればよいという一大原則が、某法医学者によって発見された。
死の接吻 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)