“にきびづら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面皰面50.0%
面胞面50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面皰面にきびづらをぬつと出し、みそつ齒の口を大きくあけて云つたと思ふと、ぺろりと舌を出して、ばたばた逃げて行つた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
ひどい癖毛を銀杏返いてふがへしに結つた、面皰にきびの痕の滿面にはびこる、くりくり肥つた、二十六七には確かになる女だつた。何處にひとつ取柄の無い女だが、その面皰面にきびづらが始終にこにこ笑つてゐる。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
駿馬しゅんめ痴漢を乗せて走るというが、それにしてもアノ美貌を誇る孔雀夫人が択りに択って面胞面にきびづらの不男を対手にするとは余り物好き過ぎる。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)