“つきひぢがき”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ツキヒヂガキ
語句割合
築土垣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其に、どれも此も、此頃急にはやり出した築土垣つきひぢがききづきまはしまして。何となく、以前とはすつかり変つた処に参つた気が致します。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
築土垣つきひぢがきの処々に、きりあけた口があつて、其に門が出来て居た。さうして、其処から、頻りに人が繋つては出て来て、石を曳く、木を持つ、土を搬び入れる。重苦しい石城しき。懐しい昔構へ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家の建たぬ前に、既に屋敷廻りの地形ちぎやうが出来て、見た目にもさつぱりと、垣をとり廻して居る。土を積んで、石に代へた垣、此頃言ひ出した築土垣つきひぢがきといふのが此だなと思つて、ぢつと目をつけて居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)