“そうざんぼん”の漢字の書き方と例文
語句割合
宋槧本100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時躋寿館で校刻に従事していたのは、『備急びきゅう千金要方』三十巻三十二冊の宋槧本そうざんぼんであった。これよりき多紀氏は同じ孫思邈そんしばくの『千金翼方よくほう』三十巻十二冊を校刻した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
洋人の諺に「雨からあまだれへ」と云ふことがある。山陽はどうしても古本の塵を蒙ることを免れなかつた。わたくしは山陽が又何かの宋槧本そうざんぼんを写させられはしなかつたかと猜する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)