“さんぼうしがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
三方子川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
察するところ、その地下室は、地上の穴から斜めに入りこんで、ちょうどあの、路傍を流れる三方子川さんぼうしがわの真下にあたっているらしい。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
早朝から、空の大半は真っさおに晴れて、焼け跡のすぐそばを流れる三方子川さんぼうしがわの川づらを、しずかになでてくるさわやかな風。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
のけぞってくうを払わせた大之進、うしろ飛びのまま三方子川さんぼうしがわの川べりをさして、トットと数間、逃げのびたのだった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この客人大権現まろうどだいごんげんの森を出はずれ、銀のうろこを浮かべたような、さむざむしい三方子川さんぼうしがわをすこし上流にさかのぼったところ、小高い丘のかげに、一軒の物置小屋がある。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この三方子川さんぼうしがわの川底から、細き穴をうがち、はじめは点々と水のしたたるように仕組みおきましたが、その穴がだんだん大きくなり、ドッと水が落ちこんだにきまっています。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「こりゃいけねえ。この穴は、きっと三方子川さんぼうしがわの川底につながっているに相違ねえ」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)