“さんあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三庵50.0%
山庵50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三庵さんあんの家の下男が、案内も請わず内庭先へ飛び込んでくると、密封の一書を投げこみながら、そのまま急ぐようにせきたてました。
くれぐれもご内密にと、三庵さんあん先生が拝むように頼んでおるじゃねえか。だからこそ、血の一件を知らすまいと思って、わざわざ裏返しに掛けさせたんだ。
御所の女性にょしょう——しかも上皇の寵妃ちょうひであるつぼねが、人目をしのんで、この山庵さんあんへ来たということだけでも、重大な問題だ、事件である。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)