“けつかいば”の漢字の書き方と例文
語句割合
結改場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、取つて三十の又三郎は、どうやら斯やら起出すと、其儘上方へ飛んで、知り人の金で本式の結改場けつかいば(矢場)を開きました
明治の矢場はその名殘で、明治十九年の取締で廢絶しましたが、天保以前の矢場、即ち結改場けつかいばはなか/\品格のあるものだつたと言ふことです。
「大弓は引かないが、半弓と、楊弓の名人で、若い女を置いて、結改場けつかいば(楊弓場)を開き、いろいろ噂になつた男ですよ」
錢形平次と子分の八五郎は、深川の八幡樣へお詣りした歸り、フト出來心で結改場けつかいば(揚弓場)を覗いたのが、この難事件に足を踏込む發端でした。
その頃の結改場けつかいばは、裕福な町人達の樂しみ場で、矢取女に美しく若いのこそ置きましたが、決してみだらな場所ではなく、平次が盛んに働いてゐる頃は
楊弓の結改場けつかいばが、白粉おしろいを塗つた若い女を置くやうになつたのは、遙か後のことですが、半九郎は店の衰微すゐびを救ふために、その頃から若い娘を飼つてをり