“きんらく”の漢字の書き方と例文
語句割合
欣楽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜更けて枕の未だ安まらぬ時蟋蟀きりぎりすの声を聞くは、まことの秋のこゝろなりけむ。その声を聞く時に、希望もなく、失望もなく、恐怖もなく、欣楽きんらくもなし。世の心全く失せて、秋のみ胸に充つるなり。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)