“きりしたんぞく”の漢字の書き方と例文
語句割合
切支丹族100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるで、うじのように這い出して来た囚われの人間と、それに驚いて駈けつけて来た切支丹族きりしたんぞくの者との間に、忽ちおそろしい活闘が起ったことは当然です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山岳切支丹族きりしたんぞくは、もとより秘密の集団です。禁制の宗教を奉じて、山から山を移り棲む、漂泊さすらいの民です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
強い信仰、殉教の血、愛の聖火、それらをしのばせるようなこの植物の色は、まったく、わしたち山岳切支丹族きりしたんぞくの遠い聖祖、羅馬の王族ピオ様のこのみに合いそうな花ではないか
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)