“かりこも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刈菰50.0%
苅菰50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世は刈菰かりこもの乱れに乱れて、明日も戦い、今日もいくさ、臣はしゅうを殺し、子は親を討ち、倫理は破れ、道徳は砕け、強い者勝ちの浮世となり、京師けいしに天子御座あれども、室町に将軍控えたれど
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それには深い理由がある。しかしそれも今は云うまい。……それはとにかく十年前、楠多門正勝が、聖典探索に向かう際、わしは彼と約束をした。今や足利の武威衰え、世は苅菰かりこもの乱世である。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)